太陽光を室内に。新しい照明【 太陽光照明システム・ソーラチューブ 】のはじまりです。

うつ病や自然治癒にも

太陽光の豆知識 ~太陽光の効能~

太陽の光にはさまざまな効能が報告されています。暮らしに上手に取り入れて、健康な生活を。

その3 うつ病や自然治癒にも

 

季節うつ病「光療法」で症状が軽く

季節うつ病は毎年秋から冬にかけて気分が落ち込み、春を過ぎると回復する病気です。若い女性に多く不安感や焦燥感などの感情的な症状は早く回復しますが、朝起きられない、学校や会社に行けない、気力が出ない、おっくうと言った意欲や行動の障害が長引きます。一般のうつ病と異なる特徴は、よく眠り、逆に、食欲が増して穀類や甘いものなどの炭水化物を欲しがり、太り気味になることです。
三十代前半の女性の例では、十八歳の頃から毎年9月に入るとうつ状態に陥り、年を越した3月頃まで続いて、回復する状態を繰り返しています。二十八歳の時に状態が悪くなり、診断を受け、その際に医師が詳しく聞き取ると、たまたま東南アジアに滞在していた年の冬だけは症状が現れなかったことが分かりました。それ以降は冬の間は光療法を時々行うことで、症状が軽くなっています。朝夕三時間ずつ二千五百ルクスの光を浴びる治療を試みて効果が確かめられました。この療法は副作用がないうえに、効果が素早く現れます。そこで、季節うつ病の他に、睡眠時間が理由もなく夜から日中にずれる睡眠相遅延症候群など、体のリズム障害が疑われる人にも応用が試みられています。

 

自然治癒に効果てきめん

ピッツバーグのモンティフィオーレ病院で行われた調査によると、手術後、自然光が十分に差し込む部屋で過ごした患者のほうが、従来の病室にいた患者よりも鎮痛剤の投与回数が少なくてすみ、投薬料を21%も低く抑えられたといいます。
まったく同じ疾患を持つ二つの患者グループを比較した例もあります。一つのグル−プは、陰気な感じの昔ながらの病室で治療を受けました。もう一方は、現代的で太陽光が差し込む、見た目にもきれいな病室で治療を受けました。すると、デザインの良い部屋に入院していた患者の方が、あまり感じの良くない病室にいた患者よりも、鎮痛剤の投与量が少なくてすみ、平均して2日早く退院できたといいます。
現在、多くの病院で施設のデザインの見直しが行われています。自然光をより多く採り入れたり、待合室をプライバシーと快適さを提供できるものにしたり、あるいは、瞑想することのできる庭や迷路庭園が治癒を早める効果があると医師たちも気づき始めています。

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